ドキュメント 金融庁vs.地銀~生き残る銀行はどこか~ (光文社新書) by 吉澤亮二 ダウンロード PDF EPUB F2
この本は、大蔵省がバブル崩壊で、不良債権処理などの不祥事から、財務省と金融庁に分かれた経緯を書いています。
また、地方銀行は、合併を繰り返して、この本には書かれていませんが、およそ貯金額20兆円、20行のグループに集約されていくと思われますね。
現在、地方銀行は、「人口減少、IT技術の遅れ、日銀のゼロ金利」の三つで、地方銀行は赤字になっています。その為、金融庁は、地方銀行は、「担保を取ることよりも、事業の将来を見て、融資をする目利きをする力をつけろ!」と言っていますね。
ただ、現在の銀行は、不良債権処理に追われて、融資をする目利きの力が銀行員になくなっています。
具体的には、スルガ銀行の不正融資などが見られ、とても厳しい状況になっています。
そして、金融庁も指導はできますが、現実可能な明確なビジョンを持っているとは思えませんし、地方銀行の人間も、金融庁に、「言うは易し、行うは難し」と思っていると思いますね。
また、メガバンクも万単位での大リストラを発表していますが、地方銀行でも、大リストラが始まると思いますね。銀行業は、花形で、エリートが入る業界でしたが、もう、就職先としては、考えない方がいいですね。厳しい時代になりましたね。
最後に、電子書籍をしてもらえて、とても助かりました。電子書籍が遅れている出版社は、見習ってほしいですね。